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ぽ・に・て! 

忘れてたけど、メロドラマの登場人物を描いてUPしないと……書き手の中で(主に陣内の外見に
ついて)変なイメージが形成されかけているみたいです。誰か私に人物を描き分けるポイントとか
コツとか教えてください。できれば画力も(強欲すぎる

さてそんなメロドラマですが、地下室から「困るがいいわっ!!(高笑)」と言われつつ指定されたので
書いてみました。お題は「ポニーテール」! すみれちゃん髪が肩までだからっ……! わああ。
そしたらなんだかイルカが男の子な話に。あれ、こんな筈じゃ……。

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70:ポニーテール――学園モノ書きさんに100のお題より
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 たとえば、あのぬばたまの黒髪が、ふわりと風に舞う様を想像してみた。
 あまり手入れされていない(だろうけれど、近寄ればいつもシャンプーのいい匂いがする)彼女の髪は、校則に引っ掛かるか引っ掛からないかギリギリのところまで伸ばされている。尤も、校則に引っ掛かる長さになっていても、彼女の素行や振る舞いがその髪を短く見せるだろうし、そうなる前に彼女が散髪するのは目に見えている。彼女は、変なところで几帳面。だいたいの生徒が校則の髪の長さ(『女子頭髪:肩まで、それより長いものは邪魔にならないように華美ではないゴムで結うか、華美ではないピンで留める等すること』)を気にするのなんか、全校一斉服装指導強化週間とかくらいだろう。このご時世、日常的に、校則に書かれている髪の長さを気にしながら髪を伸ばす高校生の女の子なんて、すくなくともおれの通う高校では絶滅危惧種だ。
 その絶滅危惧種を絶滅させたい、なんて、おれも環境破壊の手のものになったのだろうか。
「チッ」
 お決まりの下校ルートであるバス停への道すがら、彼女はその髪を弄びながら小さく舌打ちした。彼女の小さい舌が口腔に響かせたその音は、ふたりだけの帰り道に、やけに大きく異質な音として耳に残った。
「こら、すみれ。女の子が舌打ちなんてしちゃいけません」
「耳聡く聞くな」
「ごめんねえ、すみれの口から聞こえてくるものだから身体が反応して」
「……なにそれ。陣内の真似? 似てないよ。そういえば陣内は例の補習か?」
「今週いっぱいだってね。昨日メールで泣き着かれた。『ワケわかんなすぎて爆死する』だって」
「まだ今日火曜だぞ。どうしようもないな」
「さすがにおれも、ご愁傷さま、としか」
 相変わらず毛先を弄びながら、彼女は鼻で笑った(彼女は美人なのに、目元のきつさとその仏頂面でだいぶ損をしている、と常々思っている)。先ほどから話題にしている陣内雪比古、時間の合うときは一緒に帰るおれの幼馴染は、今回、学期末テストの結果が芳しくなかったらしく、物理の教科担当に呼び出されて補習を受けている。同じクラスでも何人か、他のクラスでも何人か、平均すると1クラス当たり2~3人の割合で呼び出された者がいるという。補習の後に追試をするそうで、何の温情もなく赤点の成績表を渡されるよりいくらかマシだと思うのだが、当の陣内は物理の教師を恨んで止まないようだ。
「ところですみれ」
 右隣を歩く、彼女の方を向く。肩まで伸びた黒い髪に、野暮ったい印象はない。
「髪、伸びたね。そんなに邪魔?」
「ああ……うん。邪魔」
「舌打ちするほど?」
「……邪魔」
 あからさまに『覚えてやがったかこいつ』というような恨みがましげな視線を寄越される。あれだけ盛大に舌打ちしておいて、おれが気付かないと思ったら大間違いだとわかっているくせに。おれが行儀にうるさいってわかっていてやっているなら、それはおれに対する甘えととるけれど。
 でもそういうところが無自覚だから、彼女はとても可愛らしいとおもう。本人は気付いていないだろうし、無意識のうちに気付かないようにしているきらいがある。
「こう見えて癖っ毛なんだ。伸びると顔にかかってきて邪魔」
 むっとしてすこしだけ唇を突き出すしぐさは、彼女がそれほど不機嫌ではないときの『不機嫌アピール』だと気づいているのは、いったいおれ以外に何人いるだろう。おれにだけゆるされた無自覚。そう思うと、微々たるけれど優越感を感じる。――優越感? 何に?
「切りに行きたいけど暇がないし」
「束ねれば?」
「長さが足りない」
「じゃあさ」
「なに」
「髪、伸ばせば?」
「……伸ばすといろいろ面倒だしなあ。結うのに時間かかるし、何より朝の時間がとられる」
 彼女の眉間に皺が寄る。低血圧で朝起きが得意でない彼女にとって、後者の理由はとてもとても切実らしい(しかし、身だしなみが崩れていたり忘れ物をしてきていたりする彼女はほとんど見たことがないから、普通に過ごしていればそんな印象は受けない)。どうやら彼女の髪の処理には、伸ばすという選択肢はないらしい――が。
「すみれ、どうしてもだめ? 伸ばさないの?」
「……何でそう長髪をプッシュするんだ」
「おれは、髪の長いすみれもわるくないとおもうよ?」
 途端に、彼女の頬に赤みが差す。
「……何を想像して言った?」
「浴衣にポニーテール、似合っていたよ?」
 文化祭の準備中、彼女が戯れで(というか、女子特有のテンションに巻き込まれて)、浴衣を着てポニーテールのカツラを被ったのを思い出す。たしか男装・女装コンテストで使う女装用の衣装だった(たしか、じゃない。実際に祭のコンテストでは陣内がおなじものを着ていた)が、彼女の長髪姿は今の髪形よりも似合っていたように思う。黒い髪は下手に伸ばすと重い印象になりがちだが、すくなくとも彼女の場合は、それほど重い印象にはならない。むしろ、艶めいた美しさに拍車がかかる――というのがおれの見解だが、それを見たおれの友達の幾人かも「やべえ可愛い」とか「いやむしろエロい」とか「踏まれたい」とか言っていたから、たぶん、世間一般の認識とそうズレはないだろう(……踏まれたい? 誰だ、そんなこと言ったの)。
 髪色に対比して映える肌色とか。恥ずかしさで染まる頬とか。浴衣の襟からのぞくうなじとか。ぴょこぴょこ揺れる髪に、翻弄されてうろたえる彼女とか。似合う似合うと囃し立てられ、「そんなことない!」と言いながらも楽しそうだった彼女とか――きっとみんなは浴衣が似合う、という意味で言っていたけれど、おれは長髪も似合うな、と思ったのだ。
「……あれは、あれっきりだ! 浴衣だからそう見えたんだろ!」
「違うよー。たしかに浴衣も似合っていたけど、すみれの顔立ちは髪の長い方がしっくりくるって」
「……」
「きっと大人っぽくなるよ。せっかくきれいな顔立ちなのだから、今の髪型だと勿体ないと、実は常々思っていたんだ」
 文化祭の時のことを思い出して恥ずかしいのか、褒められたのが恥ずかしいのか、彼女は顔を赤くしたまま、苦々しげに口を開いた。
「……お前は長髪の方が好きなクチか?」
 なるほどそうくるか。ここは正直に答えてやる。
「そういう好き嫌いはないけどね」
「……このままじゃダメか?」
「ダメじゃないけど、伸ばしたらもっと可愛いよ」
「……そんなに髪、伸ばしてほしいか」
「うん」
 彼女の表情が、更に険しくなる。さすが、難攻不落な頑固ものだ。なかなか折れない。
「ていうか、何でそんなに髪伸ばしたくないの?」
「……髪、長い時で、あんまりいい思い出ない……」
「ああ……変な虫がつきそうかもね」
 さっきは「朝の時間が」とか言っていたくせに、こっちが本音か。そう思うと苦笑が漏れる。その美貌から、きれいだ可愛いと褒めそやされることも多い彼女だが、それが妬み嫉みの対象になることも少なくない。彼女に変な虫がつきまとったり、その変な虫を追いかける女の子が彼女を逆恨みしたり、そのような時代を送ったことがあるという話は彼女と同じ中学校から進学してきた友達から伝え聞いた(昔から美人で有名だったらしい)。
 髪形をすこし不釣り合いな長さに切ったくらいで、変な虫が減ったわけじゃないでしょう、とは、言わずにおく。今の髪型は彼女なりの考えであり、プライドなのだろう。たぶん。
 だからって、おれが退くわけじゃないけれど。
「変な虫がつきそうなら、おれが竹刀で叩き落としてやるよ」
 彼女は黙ったまま、ふいと顔をそむけた。まさか、気分を害したか。
「言うほど癖っ毛じゃないんだから、髪伸ばせば自然と重さで落ち着くよ? 無理にとはいわないけど……」
「……」
「おれは、髪の長いすみれが見たいなあ」
「……そこまで言うなら、考えておいてやらなくもない」
 かすれそうな小さな声でひとこと言って、彼女は目線だけおれの方を向く。相変わらず眉間に皺が寄っているし、唇は不機嫌そうに歪んでいるし、ツリ目がちだから、睨まれているといわれても仕方ないかもしれないが。いつの間にか制服の裾を掴んで、ちょっと頬を染めた顔で、上目遣いにこちらを見る彼女を見たら、誰がこの子を可愛くないなんて言うだろう。
「……どうしても邪魔だったら、縮毛矯正かけたり、結ったりしたらなんとかなるかな?」
 これは――たぶん、陥落の合図。
「ありがとー、すみれ、大好きー」
「ちょっ……外でそういうこと言うな!」
 ばっと首が折れそうな勢いで、彼女はまた顔をそむけてしまったけれど、口元がすこし緩んでいるのが見えた。
 ああ、でも、髪が長くなってしまったら、こうして上から表情を掠め見ることも難しくなってしまうのかな、なんて、思いながら。でもその時は、また結ってほしいとお願いすればいいのだ。
 ――そんな気はなかったのに、ポニーテールにしたの時のすみれにそそられちゃったのだ、なんて、口が裂けても言えない。すくなくとも、制服の裾を掴まれたくらいでいっぱいいっぱいになっている、今は。

(C)KERO Hasunoha
******
あとがき。

書いてるうちになんだかイルカが変態になっていくなあ、という感じがしたのはなんでだろうと思い、
しかし原因はどう見ても管理人の脳内にあるから困ったものですすみません変態で。
ほんとは浴衣の描写もっと書きたかったんだよーう! あの薄い布の下に柔肌があるんだろうとか
制服じゃわからないけど意外と胸もあるんだなとか歩くときにちらっと見えた脚がすてきだったとか
イルカが悶々としてはうー、とかなってあっおれもそれなりに男の子なんだとか思って凹むあたりを
書きたかったけど自重した!
書いたらほんとに変態です。一番ノってきた時に、書きながらナチュラルに前屈みネタを使いそうに
なった自分にドン引きです(それを言わなきゃ更に良いものを……!

確かに難しかったけどたのしかったです、これで満足か地下室このやろー!(半泣

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[ 2009/01/26 02:54 ] 小説系 | TB(0) | CM(2)

こうなったら絵描くっきゃないですね!
絵も描けて話も創れるって素敵だと思います!
[ 2009/01/26 19:48 ] [ 編集 ]

れす!

コメントありがとうございますー!

描いてみました。へっぽこでした(´・ω・`)ショボンヌ
ていうか、絵も描けて話も創れるっていったららいるさんのことですから!(笑
風邪おだいじにしてくださいー。
[ 2009/01/27 02:10 ] [ 編集 ]

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