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さらに迷走する私! 

まだ二次創作のUPにびくびくしている管理人です。でも勢いとかその場のノリってだいじだとおもう。
改稿しないでUPするのはMだからじゃなくて厨精神を忘れてないだけだと言い張る。てなわけで、
TOS二次創作です! ぬるいゼロしいで、殆どしいなさんのターンですよ! ネタばれ考慮なし!

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そして悪夢のその先に――テイルズオブシンフォニアより
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 ――――夢を見た。

 目の前には、雄大な景色。緑豊かな大地。澄んだ川。広く開けた青い空。
 衰退世界、シルヴァラント。
 あたしは、此処に『マナの神子』を殺しに来た。『世界再生』を止めに来た。
 すべては、テセアラのため。あたしの生きる、世界のために。



 今、あたしたちは、フウジ山岳のふもとで野営をしている。目的は、レアバードの回収だ。ちょっと移動すれば、王都メルトキオなり、導きの小屋なり、泊まる場所は無いわけでは無い。けれど、敢えて野営をしているのは、ロイドとゼロスが『腹減って動けねぇよー』と駄々をこねはじめたからでも、ジーニアスが『プレセアも疲れてるんじゃないの』と言い始めたからでも(プレセアは特に肯定も否定もしなかった)、リフィルが『今日見たモンスターについてしっかり書き残しておきたいわ』と言い始めたからでもなく、ただ単に『宿に泊まる金が無い』という、とんでもなく貧乏臭い理由だった。

「あれ、しいな? おまえいつの間に起きてたの?」

 真後ろからあたしを呼ぶ軽薄な声。焚き火の番をしていた筈の赤毛の剣士は、何故かあたしが背にしていた林の方から歩いてきた。火にあたりながら、あたしの隣に腰を下ろした。

「いつの間に、じゃないよ! まったく、焚き火番さぼってどこ行ってたんだい!」
「さぼってた訳じゃねーよ。物音が聞こえたから、モンスターだったらヤバイなぁと思って様子見を……あ、もしかして俺様がいなくて淋しかったとか?」
「な、何言ってんだい! このアホ神子ッ!」
「そう怒るなよー、しいな。これからは俺様がちゃあんと添い寝してあげるから安心して」
「殴るよ!」

いつものように振り上げた拳。いつものように振り下ろそうとしたけれど、途中でそんな気力も起きなくなって、止めた。あたしが拳を下ろしたのを見ると、身構えていた焚き火番のアホ神子――もといゼロスは、拍子抜けしたような、いぶかしむような、そんな微妙な表情を作った。

「……しいな?」
「夢を、見たんだよ」

 少しの沈黙。

「夢? もしかしてしいな、怖い夢見て起きちゃったー、とか言う?」
「……別に怖くはなかったけど……悪夢には、違いないと思うね……」

 あたしは何を言ってるんだろう。コイツにこんなことを言っても、馬鹿にされるだけだろうに。

「――話してみろよ」
「……へ?」
「いやだからさ、俺様その夢の話聞きたいなー、なーんて」

 口調はおどけているけれど、あたしを見つめてくる瞳に、好奇の色は見えない。むしろ、紳士的で、やさしい眼差しのように思えた。一瞬、焚き火の炎がゆらめいたからそう見えたのかも知れない、とも思ったが、そういうわけでもないらしい。

「……おもしろくは、ないけどサ……」




 場所は、シルヴァラント、オサ山道。あたしは崖の上で、神子の一行を待ち伏せしていた。
 旅業の一団が、目に留まる。五人――大人が二人、子供が三人――のパーティ。

「待て!」

 崖から飛び降りて、あたしはその一団を制した。いきなり飛び降りてきたあたしに、一行は驚きを隠せていない。

「……この中に、マナの神子はいるか」

 その問いに答えたのは、金髪の少女。
 ――これが、シルヴァラントの神子。
 それを確認してから、あたしは

「……覚悟!」

 シルヴァラントの再生の神子――コレットに向かって走った。
 驚き怯え、慌てるコレットの顔。
 そして次の瞬間には、緋色の鮮血が生々しく山道の地面に飛び散っていた。
 あたしは思う。
 ――これで、テセアラは救われたんだ。




 ゼロスは、珍しく口を挟まずに聞いてくれている。ゆっくりと話して良い、と言われているようで、安心する。

「……それで、あたしが離れたら、コレットが倒れるんだ。ばたっ、てね。それから、真っ先にロイドがコレットに駆け寄って、呼ぶんだ。『コレット!』って。倒れたコレットを抱きかかえて、何度も何度も名前を呼ぶんだよ。でもコレットは死んじゃってるから、返事なんか……できない」




「コレット、おい、コレット! 目を開けろよ、コレット!」

 ロイドが叫んでいる。あたしは、それをただぼんやりと立って見ている。
 コレット、コレット、コレット……ロイドの声は、涙声混じりになって、どんどんちいさく、弱々しくなっていく。そのうち、コレットの服や肌の上に、はたはたと水滴が――雨でもないのに――落ちるようになった。
 不思議と罪悪感はなかった。今までにも “任務”と称して請け負った人殺しは、一度や二度じゃなかったから。それに、これからも似たような“任務”で人を殺すこともあるだろう。一々取り乱していては身がもたない、と、自分を制していたからかも知れない。




「テセアラのため、だったからね」

 ――ほんとうは夢の中で、ゼロスが衰退世界の神子じゃなくて良かった、なんて思っていたことは言わないでおくことにした。




 しばらくすると、ロイドが顔を上げた。あたしは、その目付きに背筋が凍りついたような気持ちになった。ロイドは、鋭くて、虚ろで、憎しみのこもった瞳で、あたしを睨んでいたから。
 何処かで見たような、つめたい視線。

「お前がコレットを……」

 あたしだって、好きでこんなことしてるんじゃない……。

「お前のせいで、コレットは……!」

 違う、あたしは任務でしかたなく……!

「お前のせいで――――――!」


  オ  マ  エ  ノ  セ  イ  デ


 その一瞬のうちに、ロイドがくちなわとすりかわった。場所も、シルヴァラントではなく、ミズホの里の、良く見知った景色だった。よく見ると、あたしはまだほんのちいさな子供で――勿論くちなわもしかりだ――着ている服には、べっとりと血の跡が付いていた。そして、くちなわが抱きかかえているのはコレットではなく、おろちとくちなわ兄弟の、両親の死体。

  オ  マ  エ  ノ  セ  イ  デ
  オ  マ  エ  ガ  シ  ッ  パ  イ  シ  タ  カ  ラ

 くちなわが、ロイドと同じ目付きであたしを睨んでいた。
 さっきの既視感の正体に――あの時のくちなわの視線の真意、のようなものに――気が付いて、あたしは、




「……びっくりして飛び起きた、って訳」
「……なーんか、サイコーに寝覚めの悪い夢だなぁ」
「……だから言ったろ。おもしろくはない、って」

 おろちとくちなわの両親が死んだのは、あたしがヴォルトとの契約に失敗した時だった。その時の被害規模をゼロスは知っている。たくさんの人が死んでしまった。里の頭領も、その事件以来眠り続けたままだ。全部あたしのせいだということも、知っている筈だ。
 あの時、おろちは勿論くちなわも何も言わなかった。里の一部の大人たちが今でもたまにそうするように、あたしを責めるような言葉は一切口に出さなかった。ただ、先刻の夢と同じ瞳で、あたしを睨んでいただけだった。

「……なぁ、ゼロス」
「んー?」
「あたしがやってたことは、誰かのためを思ってやってたことだった。でも、何ひとつみんなのためにはなってなかった。そう、思わないかい?」

 コレットの暗殺は、テセアラという世界を守るための任務だった。あたしはそう思ってやっていたけれど、いつしかあたしはコレットの天使化を阻止したいと思うようになり、結果的に、コレットの暗殺は失敗した。そして、あたしが守りたかったテセアラは、衰退の道を辿り始めている。
 ヴォルトの事件だってそうだ。あたしは、ヴォルトと契約すれば、頭領が――おじいちゃんが喜んでくれると思った。ヴォルトの力が手に入れば、失敗ばかりのあたしでも、何らかのカタチで里のみんなの手伝いができると思った。でも、契約は失敗し、そればかりか里に危機的状況を招いてしまった。
 あたしは、かぎりなく役立たずだ。

「そりゃあ、いつも必ずみんなのためになる行動なんかできねえよ。誰かが得をしたら、誰かが損をする。人間てのは、そーいうもんじゃねえの?」
「でも、あたしは……」
「しいな」

 あたしを呼ぶ、声の質がすこし変わった。こころなしか、優しげに。その声に、ちょっとだけ心拍数が上がったような、顔がちょっとだけ火照ってきたような、心があたたかいような、そしてそれが幸福感に似ているような。――何故だろう?

「誰かのためを思ってやった。誰かのために必死になれる。それだけでも、じゅーぶん凄ぇことなんじゃねえ? 結果は思わしくなかったかも知れない、でも、しいなが『誰かのため』に頑張れることは、価値のあることだと俺は思う」
「……ゼロス……」

 ああ、このひとは、とあたしは思う。
 ああ、このひとは、あたしを受け容れてくれるひとなのかも知れない、と。



「――って、ロイド君なら言うんじゃない?」

 そのひとことで、さっきまでの幸福感が一気に冷めた。そもそも、何故こんなにも幸福感なんか感じてしまったんだろう。今日のあたしは、なにかおかしい。

「まぁ、今の話だって所詮ただの夢だし。そーんなシリアスになってんじゃねーよ。……てな訳で、楽しいおしゃべりの時間はここまで! そろそろ寝とけよ。明日はキッツイ山登りなんだからな。寝不足でへばっても知らねーぞ」
「だ、誰がへばるもんかい! 馬鹿にすんじゃないよ!」

 すっと立って、焚き火を挟んでゼロスの反対側まで移動して、寝ているプレセアの横に丸めておいた毛布にくるまる。
 なんだい。慰めてくれたと思ったのに、あのアホ神子。……っていうか、あたしはゼロスに何を期待していたんだろう。ただ誰かに話したかっただけなら、明日の朝コリンにでも話せば良かったんだ。なんだか、ゼロスにも自分にも腹立たしい気持ちでいっぱいになった。やっぱり、今日のあたしは、なにかおかしい。
 火を背にして、狸寝入りを決め込む――俗にいう、やつあたりという奴だ――と、案の定背中の方から、しいなー怒るなよー、と笑いを含んだ声が聴こえる。知らん振りしていると、なんだよしいなー俺様超しょんぼりーと言ったきり、ゼロスも静かになった。
 しばらくの間、火の粉のはぜる音を聴いてから、焚き火には背を向けたまま、あたしは口を開いた。

「……ゼロス?」
「……寝たんじゃなかったの?」
「話、聞いてくれて、ありがと」

 ゼロスの返事を待たずに、あたしは眠りに落ちた。
 こんどは、良い夢を見れそうな気がする。

Fin. (C)KERO Hasunoha 初出:2005/01/17 
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あとがき。
ぜろっさんが別人。
パニック! - ゲーム攻略・裏技 -さま(当時は「ゲーム攻略・裏技」というサイト名でした)にて投稿。

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[ 2009/04/27 18:21 ] 小説系 | TB(0) | CM(2)

あの頃は若かったね
お互いに…w

最近のテイルズにはついてけてません^o^
[ 2009/04/28 08:11 ] [ 編集 ]

れす!

コメントありがとうございますー!

リアルタイムで見てた人がキタ\(^o^)/笑
懐かしいですね、たしかにお互い若かった……w

私の中の最新作はTOAです、ほんとはTOVもやりたいけどハードg(ry
[ 2009/04/28 14:04 ] [ 編集 ]

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