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終わらせるんだ! 

……この二次創作祭りを!
というわけで、二次創作UPまつりもそろそろ後半戦です! 今回は捧げものの晒し上げです!
コレのシリーズに絵を描いて下さったらいるさんに、お礼と称してこんなの送ってました。
ポケモンの二次創作、第二弾です!

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ぽけめも2
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 おばあさん、おばあさん。どうしておばあさんのお耳はそんなに大きいの?
 おまえのかわいいこえが、よくきこえるようにだよ。
 おばあさん、おばあさん。どうしておばあさんのおめめはそんなに大きいの?
 おまえのことを、よく見ることができるようにだよ。
 おばあさん、おばあさん。どうしておばあさんのお口はそんなに大きいの?
 ――おまえを、おいしく食うためさ!

 アタシの耳は、他の子よりも少し大きいらしい。少し大きいから、そのぶんちょっぴり感度もいい。
 アタシの目も、やっぱり他の子より少し大きいみたい。でも、大きさだけじゃなくて、視力も抜群にいいのよ。それに、くりくりしていてかわいい、と、よく褒められる。モテモテなのだ。
 アタシの体は、全部のパーツが他の子よりもちょっぴり大きめにできている。そのうえ丈夫で、病気もあまりしないし、怪我も比較的早く治る。
 足が長いから、当然かけっこも仲間の中でいちばんだったし、力も強かったからケンカも負けなしだった。誰が相手でも、負けたことなんかなかった。そして、バトルの成績までも随一なアタシを、みんなかっこいい、と、賞賛した。
 友達は、よく「大きくなったら」の話をしたけど、アタシはもうじゅうぶん大きかったから、そんな会話には混ざらなかった。みんな「もっと大きくなって家族を守れるようになりたいんだ」とか「もっと大きくなったらもっと遠くまで遊びに行けるかな」なんて言っていた。でも、そんな話は、アタシにとっては小さい話だ。だってアタシはもう、大きくて強くてかわいくてかっこいいんだもの。
「ねえ、大きくなったら何したい?」
 ほら、また。アタシの友達はよくそんな話題で盛り上がる。でも、アタシにもなりたいものはあるから、適当に会話に混ざっておく。
「あたしはそうだなあ、あの山の向こうに生えているっていうおいしい木の実をいっぱい採ってきて、おなかいっぱい食べたいなあ」
「あはは、食いしん坊だもんね」
「採ってきたら少しだけ分けてね、わたし、大きくなったらおうちの近くの土を耕して、果樹園を造るのが夢なの!」
 そうか、夢ならアタシにもある。久しぶりにこの会話に積極的に混ざるチャンスだ!
「ねえねえ、アタシの夢はねっ、ポケモンマスターになることなの! すごいでしょ!」
 アタシが大きな声で言ったら、他のみんなはきょとんとして、それから盛大に噴き出した。
「それは無理だよ!」
「いくらなんでもなれっこないって!」
 ――なによそれ!
「なれるわよ! 絶対絶対なるんだから! 見てなさい! いつかアタシはポケモンマスターになるんだから!」

 そりゃ、アタシより小さい子たちにはできないことよね。きっと嫉妬なのだわ。でも、大きくて強くてかわいくてかっこいいアタシが、そんなのに負けて、ポケモンマスターの夢をあきらめてなるものですか!
 アタシはその日から、自分より小さい子たちとつるむのはやめた。そして、自分より大きい子には、バトルを挑んだ。
 アタシの耳は、バトルに強いという子の噂を拾う耳になった。
 アタシの目は、自分より強い子を見極める目になった。
 もちろん、大きくて強くてかわいくてかっこいいアタシだもの、全戦全勝。いつしか近所の子たちには敵がいなくなり、少し離れた町の子たちにもバトルを挑むようになった。いくつか危ない戦いはあったけど、結局、アタシは負けなかった。
 もうこの近辺にアタシに勝てる子がいない。そう思って、アタシは、本格的にポケモンマスターを目指す旅に出た。たくさんのポケモンに出会って、戦って、時に逃げて、幾多のポケモンを倒してきた。たくさんのトレーナーに会って、戦って、勝ち抜いて。相性の悪い戦いもあったし、危うくなりかけたこともたくさんあったけど、アタシは、とうとう、ポケモンリーグまで辿り着いた。……が、ポケモンリーグ入り口の守衛の話を盗み聴いて、アタシは固まってしまった。
 ――四天王を倒し、チャンピオンをも倒した猛者は、未だ旅を続けているらしい。
 チャンピオンを倒したんなら、大人しくポケモンリーグで待ってなさいよ! まさか、このアタシが怖くて逃げだしたなんてことはないんでしょうけど、いいわ、それなら見つけ出して戦うまでよ! そこからまた、アタシの戦いの日々が始まった。

 そしてとうとう見つけたのだ。チャンピオンを倒した人。ポケモントレーナーの頂点に君臨する人。ばっとその眼前に飛び出して行って、臨戦態勢。相手もやる気になってくれたみたいだ。頭の中でゴングの音が聞こえた気がした。
 ――負けないんだから!
 でも、数分もしないうちに、アタシはもうボロボロ。今まで戦ってきた誰よりも、というか、段違いに強い。負けそう。でも、諦めたりしないんだから。
「アタシは、ポケモンマスターになるんだから……!」
 自分を奮い立たそうとしてつぶやいた言葉が、相手にも聞こえたらしい。相手は、かわいそうなものを見る目でアタシを見て、こう言った。

「あのね、ポケモンマスターは、ポケモンじゃなくて、人間じゃないとなれないのよ? ましてやあなたみたいな野生のポケモンが――」

 そして、トドメの一撃。
 去り際に、相手は言った。
「あなたも、いいトレーナーに捕まえて貰いなさい」

 アタシは、ダメージと悔しさとで、その場にへたり込んだのだった。

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ぽけめも――No.25 ピカチュウ
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Fin. (C) KERO Hasunoha 初出:2009/2/2
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あとがき。
いつの間にか擬人化要素がなくなっていたといういわくつき。
らいるさんの元絵は擬人化イラストだったのに……申し訳なく思いながら送りつけました。
叙述トリック(?)みたいなの書きたかったんだけど、騙されてくれたひと、いるのかなあ……。
主人公、ピカチュウだってばればれだしなあ……展開ももうばればれだしなあ……。

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[ 2009/04/30 01:44 ] 小説系 | TB(0) | CM(0)

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