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テラ公開処刑! 

桜宮さんち「春色鴉」で私の公開処刑が行われたようなので、自分で自分にとどめを刺してみる。
『私は桜宮さんのブログで公開されていたKAIKO×MEITOに萌えまくって、なにかアンサーテクストを
書こうとおもって書いていたら、実際できたのは暗い感じの悠さんとアキラの捏造文だった』

書いて、送ってしまったものです。よそ様のキャラに萌えた結果がこれだよ!
桜宮さんのオリジナルキャラが出てきます。キャラ設定なんかは、桜宮さんちにおいてありますよ!

・「恋するアプリ」でかいとくんとめーこさんと美憂さんが大変だった時、アキラがどうなってたかの話
・若干シリアス? ウチの子が暗いです
・後半なぜかウチの子とよその子がカップリング化されてます。キャラ崩壊注意!

******
恋するアプリ 番外編――その頃、ハードウェアの向こう側
******

 自分の意志とは関係なく、身体が傾ぐ感覚ののち、頭がなにか柔らかいものに当たった。
「……う?」
「あ、悪い。起こしたか」
「……あ? え?」
 暗い部屋の中、目に入ってきたのは、大きな背中。
「起きたんだったら水持ってくるからちょっと待ってろ、寝てていいから」
 一方的にそう言うと、その人影は部屋の外に出て行った。
 ああ、そうか。私は潰れたのか。そう理解する。部屋を出て行った人影は、まさしく酒を酌み交わしていたそのひとのものだった。そして、いま私の身体の下にあるのは、ベッド及び布団、枕である。記憶の中ではさっきまで酒を飲んでいたのに、いまこうして部屋に帰ってきて寝かせられているということは、私は潰れて飲み屋で寝たのだな。きっと運んで貰ったのだろう。申し訳ない。最近痩せてきたとはいえ、アパートの階段を上るのはつらかっただろう。
 ……たしかに自分でも飲み過ぎたと思う。それでも、普段ならこの程度の量では悪酔いしないはずだった。けれど、いまの精神状態では、悪酔いも仕方がなかったのかなと反省する。こころが疲れている時に、酒はだめだ。しかし、こころが疲れているからこそ酒に縋りたくなるのも事実。
 ちくしょう、こんな風に弱みなんてみせたかなかったのに。
「ホラ、水。コップの方がいいか?」
 そう言って差し出されたのは、コンビニで買ってき(てもらっ)たのであろうペットボトルだ。だいじょぶです、とひとこと言ってペットボトルを受け取り、ベッドに身体を横たえたまま、申し訳程度に口に含む(ご丁寧にキャップまで開けてある)。力の入らない腕でペットボトルを持ち上げると、もういいのか、と声がする。軽く頷くと、ペットボトルは私の手から離れて行った。
「すいませ……」
「いや、いいよ。それより気分はどうだ?」
「あー……うん……」
「……それはどっちだ、気分悪いのか、悪くねーのか」
 妙に身体がだるいので、とくに返答はしないでおく。ちょっと頭痛がするが、寝れば治るだろう。呆れたような溜息が聞こえ、頭の横に、がさがさとビニール特有の摩擦音が聞こえた。吐きたくなったらこれに吐け、ということだろう(なぜこのひとは、こういうときだけ気が利くのだろう)。
「あっつ……」
「ボタン外せばいいだろ」
「えっち……」
「おい、ここまで運んできてやった恩人になんて言い草だ」
「あは……さーせん……」
 いつものような皮肉の応酬どころか、まともな受け答えもできやしない。酒がまわって火照った頭は、いつもよりずいぶん回転が遅い。指先も思うように動かなくて、ボタン2つ外すのですら手間取った。ついでにベルトも緩めてから、どうせなら下着も外したいな、なんて思ったのだが、同じ部屋にいる相手の性別が性別なので、それはさすがに自重する。一仕事終えたようなこころもちで、目を閉じたままふぅっと大きく息を吐くと、アルコールの混じった匂いがした。ワイルドターキー美味かったなあ、と思う間もなく、思考はぼやけて拡散する。
 私が横たわっているベッドの端に、もうひとつ重みが加わる――勝手に女の子のベッドに腰掛けるとかデリカシーないですよ、と、言ってやりたいところだが、面倒なので言わない(し、言える立場でもないので言わない)。
 頭痛がひどくなってきた気がする。自然と眉根が寄り、親指がこめかみを押さえる。
「頭痛いか」
「……寝れば治る……」
「じゃあ寝ろ」
 敬語を使う余裕もない。そのひとの短い言葉には、たぶん、心配とかそういうきもちが込められている。と、勝手に好意的な解釈をしてやるが、いかんせん頭痛というものは入眠時におおいに邪魔になるもので。
「……頭痛い……」
「酒入ってんだから薬は飲むなよ。せめて寝て起きてからにしろ」
 言われなくてもわかってます。
「あつい……」
 ほとんどため息状態の呼吸も、こころなしか熱を帯びている。つらいなあ、と思っていると、ひやりとした大きな手の甲が、頬に当たる。思わずその手が離れないように握りしめ、自分の体温とはちがう、人間の冷たさを堪能する。
「……つめたい」
「お前はあっちいな。ガキみてーだ」
「……きもちいい……」
 そのここちよいつめたさに、ふと、既視感を覚えて、こころよさは途端に戦慄に変わった。

 おとこのひとの手は、つめたい方がいい。

 そう、思って、そのことに、自然と涙がでた。頭が痛いのも最高潮……ああ、そう、この涙は頭が痛いからだ、酔ってきもちが悪いからだ。違う、違うんだ。決して、決して、
 昔を思いだしてかなしんでなんか、いない。
「……アキラ? 大丈夫か」
 ひたひたと、指で頬を叩かれた。その人の指は、私の涙でぬれている。
「……ないてない、よ?」
「誰も泣いてるかなんて訊いてない。どうした」
「なんでもない、ですッ……」
 目を開けられない、きっと見られている。恥ずかしい。涙なんて、誰にも見せたくなんかないもののひとつなのに。それも、こんなに近いひとに、見せてはいけないものなのに。付け込まれるだけなのに。
「……見ないで、下さい、見なかったことにしてっ……ないてない、からっ……!」
 涙があふれて止まらない。おかしいな、泣き上戸ではなかったはずなのに。
 頬にあてがわれていた手が、まぶたの上に移動する。このひとの骨ばった右手一つで、私の顔は半分隠れてしまうのかと、改めて性別差を見せつけられたようで、悔しくてかなしくて、そして、
「……わかった、アキラは泣いてない。俺も見てない」
 不本意ながら、すくなからず、温みをもちはじめたその手に安堵した。

 おとこのひとの手は、つめたい方がいい。
 おとこのひとの手に、ぬくもりなんか求めてはいけないのだ。
 いつか離れてゆくものに、あたたかさなんていらない。やさしさなんていらない。

 だから、つめたい手は、安心するものなのだ。離れていっても、惜しくないから、安心しなければならないものなのだ。なのに、なぜ、私は、また温かい手を求めようというのか。つめたい手の主の名前を呼ぶと、なんだと短く返答があった。
「かいとくん、に、すきっていわれた」
「そうか。よかったな」
「違うんです、よ。私、おんな扱い、されて、それで、すき、て、いわれた」
 かれはそれを恋だと言った。
「かいとくん、私のこと、好きじゃないのに、恋じゃないのに、すきって、ゆった」
「……それで?」
 だから否定した。それは恋ではないと、断言した。だって、恋は、もっと生々しくて、恐ろしくて、身を裂くほど痛くてかなしくて。でも、それでも、触るととてもあたたかくて、それだけでしあわせなものなのだ。なのに、
「お、おとこのひとって、ムセキニン、ですよねっ……」
 過去に私が知った恋は、お互いの深みに触った途端に、終わってしまうくらい脆いものだった。
「さ、触れなくなったら、っ、すぐ、冷める、くせにっ……触れなかったら、離れてくのに、すきだ、とか、いう……!」
 互いに触れられなくなったら、終わってしまうものだった。そのくらい不安定なものだったのだ。
 互いの一番弱くて儚い部分をさらけ出しても、それが必ずしも愛に変わることはないのだと知った。そして、とろけそうだと思ったその瞬間に、良い方向にも(恋から愛に変わっても)、悪い方向にも(そこで熱が冷めてしまっても)、恋というのは終わってしまうものなのだと知った。
 そして、残念ながら、私は、恋が愛に昇華する瞬間を、未だに知らない。
「触れない相手に恋とか、愛とか、ぜんぶ、嘘、なんでしょ……!」
 触ろうとおもえば触れる相手とのそれですら、必ず実るものではなかったというのに、触れない相手に、実る恋を期待するのは、どういう心理なのだろう。パソコンの中の、人格をもったアプリケーションソフトを思った。人間同士ですら成り立たない恋を、どうして人間とそうでないものとの間で成立すると思ったのか。その意図が、全然わからなかった。
「めんどくさい、めんどくさいよ、おとこのひとはっ……!」
 私と恋にかかわるおとこのひとは、私とはまったくべつのいきものになってしまうから。だから、おとこのひとにかかわるのは、めんどうくさい。

「……いいから、寝ろ」
 擦れたような声が降ってきて、私の頭は思考をいったん停止する。
「お前は酔ってるくせにいちいち難しく考え過ぎだ。そんなんだから頭痛くなるんだろ」
「ん、ぅ……よっ、てない、デス」
「じゃあそういうことにしといてやる。だから寝ろ。とにかく寝ろ。異論は認めん」
 そもそも異論はないです、と言う気力も削げていた。なんだかとても疲れた気がする。さっきはあんなにぐるぐると回転していた頭も、またぼんやりしてきたし。このけだるさは、眠りに落ちる前のそれにとてもよく似ているし。そうおもうと、いとも簡単にその感覚に身をゆだねることができた。
「ないてない……」
「ああ、泣いてない。見てない」
「……誰にも、言っちゃ、やだ……」
「酔っ払いの戯言だろ、本来なら聞く価値もないな」
「……そ、です、ね……わすれて、ください……」
 何を忘れてほしいのか、なんて、自分でもよくわかっていないけれど。きっと、このひとはわかってくれる、と、思ってよかったのだろうか。

 おとこのひとの手はつめたい方がいい。
 けれど、いつの間にか、その手は私の体温と同じくらいのぬるみをもっていて、

 ああ、まずいな。このひとはつめたい手でいてくれないと、かんちがいしてしまうじゃないか。
 そう、思いながら、私は眠りに就いたのだった。



 いきなり泣き出したかと思ったら、案外素直に眠ったようだ。
 こんなに弱ったアキラは、知り合って以来初めて見る。それが驚きと言えば驚きだし、頼られていると思えばすこしだけくすぐったいが、内心複雑な心境だ。わすれてください、とは、言われたが、邪推せずにはいられない。
 でも、なにがあった、とは、訊けない。訊ける立場ではないし、訊いたところでどうしてやることもできないし、何より、アキラが必死で隠そうと――いや、避けようとしていることだ。触らないでやるのが優しさだろうか。

 おとこのひとって、ムセキニンですよね。

 なにがここまで彼女を追い詰めているのか。なにがここまで彼女を歪ませたのか。その相手を思うと、腹立たしくさえある。
 思いのほか湿った手をどかすと、涙の跡があって、それがまた痛々しさを感じさせた。こすりすぎない程度に袖を当てて涙をぬぐってやっても、起きる気配がない。よっぽど深い眠りにはいったらしい。
 なんだ、そこそこ可愛げのある顔をしているんじゃないか。この顔立ちには短髪なのが惜しいな。意外とスタイルも悪くないし……って、こらこら俺は何を考えているんだ。
「……可愛かないだろ、俺のこと見下してるし、口は悪いし、口達者だし」
 でも、そうしていても、彼女が根っからただの20歳の女の子なのだと、彼女の作る曲を聞けばわかる。彼女の曲は、きれいな世界へのあこがれであふれている。音の選び方ひとつ、歌詞のことばひとつとっても、どれもが世界を愛してやまないようにしか思えない。
 それなのに、彼女の口から洩れるのは、恨み言ばかりだった。
「そんなに気張って生きなくてもいいだろうに……」
 アキラ自身がそんな風に歪んだ思いをしないと生きていけないと思っているから、アキラはこれからも、世の中を斜めから見て、屈折率の高い色眼鏡をかけながら生きていくのだろう。
「……勿体ない……」
 まだそんなに厭世的になっていいような子じゃないのに。
 なあ、どうすれば、俺はその歪みを正してやれる? どうすればお前は素直になれる? どううすれば俺はお前にきれいな世界を見せてやれるだろう。こんな風に考えている俺のことも、こいつは「男だから」という理由で拒絶するのだろうか。

 どうして、たまたまムセキニンな男だったのだと、考えられないのだろう。

「アキラちゃん大丈夫?」
 能天気な声は、隣の部屋から聞こえてきた。ややあって、引き戸の端からこちらを覗く顔。
「さっきからずっと寝てる。そっちこそ、パソコン大丈夫そうか」
「ひとまず駆除はしたかな、アンチウイルス入れ直さないとまずいけど」
 んー、久しぶりにいい仕事したー、と言いながら、伸びをした従姉妹は、ちょっとトイレ行ってくるねとわざわざしなくてもいい報告をして、部屋の中には入らずに洗面所の方へ向かった。
 すこしだけ嘘を混ぜた返答に、なんの疑問ももたずにいてくれる従姉妹の鈍さに感謝して、再度アキラの方を見遣る。あどけない、というには大人びすぎているその寝顔に、すこしだけ嘆息して瞼を伏せた。

 ああ、まずいな。こんな奴を、不覚にも可愛いと思ってしまったなんて。

Fin. (C) KERO Hasunoha
******
あとがき。
正直すまんかった(´;ω;`)
こんなもんでも貰ってくれた桜宮さんだいすきですー!

******

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[ 2009/07/18 21:50 ] 小説系 | TB(0) | CM(2)

公開処刑て(笑

そんなつもりはありませんってば(笑
本当に、書いていただけたことが素直に嬉しかったので、見て見て~ってしたくなっちゃったみたいです。こういうとこガキですみません…。

それにしても、まさか自分のオリキャラにによによする日が来るとは思ってませんでした。悠さん、私が思ってたよりいい男じゃないのさ…!
蓮葉さんが書くとここまでカッコよくなるんですね…!感動しました。

本当にありがとうございました!
これからもお互い頑張りましょう!
では、長文失礼しました…。
[ 2009/07/19 12:22 ] [ 編集 ]

れす!

コメントありがとうございますー!

いえいえ、よそ様で自分の文章が飾られるとか、今までなかった体験なので、
べっ別に嬉しいのの照れ隠しなんかじゃないんだからねっ(*ノノ)笑

生みの親にニヨニヨしてもらえるとは思ってもみなかったわけですが(笑
かっこいいキャラをそのまま書いただけですよ! 私の持ちキャラ(男)なんてヘタレしかいないんですから!
こちらこそ、貰っていただけてうれしいです! 課題がんばってくらさいー!
[ 2009/07/19 21:08 ] [ 編集 ]

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