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習作です! 

あくまで習作だったにもかかわらず、某所に投下してしまった作品。というわけで、削除予定作品の
中で、こっちに収納しわすれてたものをUP! 合言葉は、

「何故書いたし。」

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家の裏でマンボウが死んでる ―― From a music, "Dead sunfish in my backyard" by PONY
******



 何の変哲もない朝の風景に、綺麗な緑色のツインテールを靡かせる少女がいました。その少女はゴム手袋にゴム長靴、スコップにバケツといういでたちをしていました。少女は、朝起きて、目が覚めて、家庭菜園の世話をしに庭へ出たところだったのです。少女にとってはもはやライフワークとなっている畑の世話ですが、畑に向かう足取りはとても軽やかでした。なぜかというと、そこには少女の大好きな野菜、ネギが植えてあるからです。ゴム手袋にゴム長靴、スコップにバケツという装備から推測するに、畑の草むしりをしようとしているのでしょう。
 しかし、その少女の瞳に、いつもとは違う畑の風景が映りました。
 たしかに、ネギは植えてあります。青々として、みずみずしくて、朝の露をはじいてとても綺麗です。ですが、少女の瞳には、ネギ以外のものが、畑の中に見えたのです。
 それは、例えるならば朝日に照らされ輝く円盤でした。表面はてらてらとして、妙な威圧感を放っており、およそ畑には似つかわしくない物体でした。
 少女は恐る恐る近づいていきました。そして、その円盤を足元に見たとき、少女は驚愕のあまり、手にしていたスコップやバケツを取り落としてしまいました。
 その円盤の正体は、2メートルほどもある、大きなマンボウでした。
 うたうたいの少女の脳内に、「う~、マンボ!」という掛け声とともに、おなじみのメロディが流れ出しました。なにもかもわからず、少女は思考停止しそうになります。しかし少女はそこまで状況を楽観視できるたちではなかったので、近所迷惑も顧みず、助けを求めて悲鳴に近い叫び声をあげました。

 その声に、最初に気づいたのは少女の弟妹たちでした。二階の窓から、たんぽぽ色の二つの頭がのぞいています。男の子と女の子ですが、とてもよく似た顔と、よく似た表情をしています。
「ミク姉、朝からうるさいよお……」
「そうだよミク姉、なんでこんな朝っぱらから叫んでんだよ」
 いかにも眠たげな双子の顔には、少女への非難の瞳がついていました。ぜんぶで四つの非難の瞳にいたたまれなくなる暇もなく、少女は今見たことを双子に向かって話そうとしました。しかし、そんな少女の声に耳を傾けるでもなく、双子は大きなあくびをひとつして、呆れたように、そして聞き分けのない子どもに何かを言い含めるような口調で、少女に語りかけました。
「もー、発声練習なら練習室でやってよねえ」
「オレたちだって今日はオフなんだから、もう少し寝かしといてくれよなあ……」
 双子は機嫌がよろしくないようです。むっとした顔のまま、双子は窓を閉めました。どうやら寝なおすつもりのようです。庭に残されてしまった少女は、私だって今日はお仕事お休みなのに、と、唖然としたまま、二階の窓を見つめていました。
 そうしていても埒が明かないと悟った少女は、意を決して畑に向かいました。そこにはやはりマンボウが横たわっていて、少女は「夢や見間違いではないのだな」と、静かに落胆しました。
 家の裏にあるネギ畑は、柵があるものの、ほとんど道路に面しています。その道路の向こう側にはゴミ捨て場があります。今日はごみの日なので、たくさんの袋が積まれていますが、なぜかカラスの姿が見当たりません。いえ、それ自体はいいことなのですが、いつもごみを漁りに来るカラスが一羽もいないなんて異常です。少女は、空を見上げました。カラスが2羽舞っています。ごみ捨て場に降り立つつもりでしょうか。しかし、着地地点を見定め着地態勢にはいったであろうカラスは、少女の予想に反していきなり急上昇し、あさっての方向へ飛んでいきました。
 また、ごみ捨て場の近くを野良犬が歩いていました。これもごみを漁るつもりなのでしょうか。しかし、これまた少女の予想に反して、犬はなにごとかにおびえた様子で一鳴きして、全速力で逃げていきました。
 カラスの視線の先にも、野良犬の視線の先にも、例のマンボウがいました。
 動物すら本能で拒否して逃げ出すなんて――少女の胸には、死んでいてすら絶大な影響力をもっているらしいマンボウに、一瞬だけ尊敬の念すら湧いてくることさえありました。

 さて、草むしりのことなど忘れて、家の中に飛び込んだ少女が次に会ったのは、キッチンに立った彼女の兄でした。さわやかな色合いの青い髪の毛がところどころ跳ねているところを見ると、彼もまた寝起きのようでした。しかし、少女は構わず声をかけました。思いのほか必死な声が出てびっくりした少女でしたが、そんなことにも構っている余裕はありません。だって、家の裏でマンボウが死んでいるのですから。
「ああ、おはようミク。どうしたの? ネギが病気にでもなってた?」
 そんなちゃちな問題ではないのだ、と、少女は焦りました。しかし、根がぼんやりとした少女の兄は、構わず朝食のメニューは何がいいかなんて聞いてきます。少女の焦りは募ります。
「今日はめーちゃんがいないからね、あんまり凝ったものはできないけど」
 そうなのです。今日は、家じゅうでいちばん頼りになる少女の長姉が不在なのです。昨日から泊りがけの仕事だとかで、帰ってくるのはすくなくとも夕方でしょう。それも少女の焦りを助長させる一因でした。しかし、それまであのマンボウを放置しておくわけにもいきません。
 少女は、朝食の用意をはじめようとした兄に向かって、事の次第を話しました。ネギ畑にマンボウが死んでいたこと、双子は取り合ってくれなかったこと、どうしたらいいかわからないこと。兄は、きょとんとした顔をして聞いていて、それから、あはは、とさも面白そうに笑いました。
「ミク、いくらお兄ちゃんでもそれは騙されないよ」
 見たことを見たままに話しているのに! と、少女は憤慨しました。しかし少女の兄は別段気にした風もなく、またキッチンに向かい、ご飯できたら呼ぶからねー、と呑気な声で言いました。
 これだから兄は頼りにならないのだ、と、怒りを隠すこともなく、少女は次姉の部屋へ向かいます。なぜなら、家の中で魚介類にいちばん詳しいのは、誰あろう少女の次姉なのですから。

 少女は、次姉の部屋の扉を数回たたきました。中から、眠たげな声で返答が聞こえてきたので、少女はその戸を開けます。
「おはよう初音……もう朝ごはんですの?」
 長い桃色の髪を無造作に散らしたままもぞもぞと布団から這い出る様は、まるでタコのようです。しかし、いま少女の頭を占めるのは、なんといっても布団の上のタコではなく、畑の中のマンボウなのでした。朝の挨拶もそこそこに、少女は一縷の望みにすがるようなきもちで、起きたての姉にマンボウの話をしました。
 次姉は冷静でした。双子のように話を聞かないわけでも、兄のように冗談だと一蹴するでもなく、
「とりあえず、もう一度庭に出てみる必要があるわね」
 そう言って、一旦少女を部屋から追い出し、すぐに着替えて出てきたかと思えば、少女と連れだって畑へと向かいました。
 畑へ向かう間、少女は複雑な心境でした。夢なら夢であってほしい、幻覚だったのならそのほうがいい。畑の中にいたマンボウが消えてくれていればいいのに。しかし、こうして姉と連れだってきてしまったことで、もし消えていた場合うそつき呼ばわりされるのは嫌だと思ったのです。兄の、若干ばかにしたような笑いまで頭をよぎりました。ちょっとイラッとしました。

 畑に着くと、やはり少女が最初に見たまま、マンボウは横たわっていました。
 いいようのない空虚感が少女と、その姉の胸に広がります。
「……これは、たしかにマンボウね」
 だから言ったでしょう、と、口にした少女は、しかし、明らかに疲弊していました。このマンボウは、少女だけに見えるお友達の類でも、妖精さんの類でもなかったらしいことが、確定的になってしまったからです。
「2メートルはありそうですわね」
 次姉が、まるで検死をするようにまじまじとマンボウを見つめていたので、少女も改めてマンボウを見てみました。
 長く伸びる背びれはきれいなもので、海の中ならさぞかし優雅に見えるのでしょうが、陸の上ではなんだか儚いかげろうのような印象すら受けます。魚類というのは、顔の部分に対して目が小さいものですが(そもそも魚に顔があるのかどうかは置いておいて)、そんな魚類の中でも大きい方に分類されるだろうその目も、可愛いと言えば可愛く見えます。しかし、目の前のマンボウの、白く濁ってくすんだ目は、とても可愛いとはいえません。どちらかといえば、おぞましい部類に入るでしょう。それもこれも、そのマンボウが死んでいるからなのです。
「……なぜ、家の裏にマンボウが?」
 次姉が必死に冷静さを保とうとしているのを、少女は肌で感じました。この次姉ですら動揺する事態――それほど状況は混乱するものだということを、少女は再確認しました。普段の次姉なら、「これはなんの嫌がらせですの初音!?」と怒りをあらわにしていてもおかしくないはずなのです。きっと、突っ込みどころが多すぎて怒るに怒れないのでしょう。魚介類が相手だからなおさらかも知れません(次姉の魚介に対する愛情は、少女がネギにかける愛情と遜色ないものだと、少女は思っています)。
 とりあえず、警察呼べばいいのかなぁ。ぽつりと呟いた少女の言葉に、次姉はいったん無言で頷きましたが、数秒後、はっとして訂正しました。
「いいえ初音、今のうちにできるだけのことをしてしまいましょう」
 マンボウを身近で見られる機会なんて、滅多にないのですから、と言った次姉の瞳が、なぜかきらきらと輝いていました。少女は、なにか嫌な予感がしながらも、次姉に従うことにしたのです。

 少女の次姉は、まな板と包丁を持って、意気揚々と畑にやってきました。少女の嫌な予感はこれだったようです。どうして食べられない状態のネギしか生えていない畑に、包丁とまな板が必要でしょうか。その包丁とまな板は、マンボウを「どうにかしよう」とするためのものに違いありません。少女は、このあと行われるだろうことを想像して青ざめました。次姉は嬉々とした顔でマンボウに近づいていきます。なんとか止めようとしても、瞳をらんらんと輝かせた次姉は正気の沙汰ではありません。少女の必死の訴えにも耳を貸さず、マンボウに向かって行った次姉は――。
 少女は思わず目を覆いました。なぜマンボウが庭先で解体されているのでしょう。せめて懐石料理のお店の厨房で同じことをされたとしたら、少しは浮かばれたものでしょうに、これではまるで公開処刑だわ、と、少女はなぜかマンボウに同情し、泣きそうなきもちになりました。
「さあ、できましたわよ、初音」
 なにができたというのでしょう。少女は、恐る恐る、目を覆っていた手をどかしました。
 まな板の上には、捌かれたばかりの、血も滴るマンボウの肉片(お刺身と言うには少々グロテスクです)が載っていました。畑に横たわるマンボウを見ると、上になっている部分の、腹の一部が欠けています。やはり、この肉片はマンボウのようでした。
「マンボウのお造りというのは初めてですけれど、どうかしら?」
 赤黒く染まる包丁を持って、あらんかぎりにこやかに笑う姉のことを、少女は心底恐怖しました。しかし、次姉は、姉妹たちを喜ばせることについては、家族内の誰よりも心をつくすひとです(その代わり、兄弟たちの扱いは、それはひどいものですが)。きっと、これも、鮮魚の刺身は美味しかろうと思ってやってくれたことなので、無下にすることはできません。拒否すれば、次姉は落ち込んでしまうでしょう。
 しかし、刺身ならせめて醤油が欲しいと少女は思いました。そこでぴんときた少女は、台所から醤油を取ってくるふりをして、なんとか時間を稼げないものかと思案しました。とりあえず、次姉に醤油を取ってくると進言してみます。すると、次姉は、笑って言いました。
「そんなこともあろうかと、お醤油も持ってきてあるのですよ」
 次姉はどこからともなく醤油を取り出し、姉いわく「お造り」の肉片の上にたーっとひとかけ。赤黒く滴るマンボウの血が、さらに濃くなって、いっそう食欲を減退させます。もう、食べるしかありません。少女は、意を決して、まるで死刑執行を待つ虜囚のようなきもちで、その肉片をつまみ上げ、口に放りました。
 とりあえず、率直な感想として、少女は、これはうまくない、と思いました。捌かれたばかりの魚肉は(血)生臭く、また、よくきられていない水気(というか血)のせいで妙なぬめりけがあります。もうすこしきちんと血を拭き取って、きちんとお料理として食べられたら、どれだけ美味しかっただろうかと、少女の目には涙がたまりました。
 いろんなことが少女の理解を超えていました。なぜこんな思いをしてまでマンボウを咀嚼しているのでしょう。少女は混乱しすぎて、ひょっとしたらもうすぐ私は死んでしまうのかも知れない、とすら思っていました。

 少女が半泣きでマンボウの肉片を飲み下したとき、隣の家との垣根から、声が聞こえてきました。
「あ、ミクちゃんとルカさんだ! おはよう!」
「あら、グミではありませんの。おはよう」
 さわやかな若葉色をした髪に、特徴的なゴーグルを乗せた少女が、こちらに向かって手を振っていました。お隣の家で二人暮らししている兄のもとに、最近やってきた妹さんです。少女と歳がちかいので、とても仲良くしています。その隣家の妹は、ひととおり挨拶した後、すこしだけ顔をしかめて言いました。
「……なんか、くさい」
 少女ははっとしました。あたりにはマンボウの異臭が立ち込めているというのに、少女はそれに気付かずにいたのです。改めて辺りを嗅いでみると、腐臭的なものまで漂っている気がします。異常事態ばかり起こって混乱していたのですから、少女が気付かなくても無理はないのですが。
「……ていうか、それ、何? 生ゴミ?」
 隣家の妹が指さした方向には、見るも無残な姿のマンボウが横たわっていました。
 慌ててマンボウのことをどう説明しようかと悩む少女は、とりあえずこれには深いワケがあって、と言い訳しました。が、少女自身にもこのマンボウがどこからきてなぜここにいるのか分かっていないので、深いワケもなにもないのです。
 ほんとうに、何処から来たのでしょう、このマンボウ。家の近くには海などありません。魚屋さんも遠いです。それなのに、なぜマンボウがここにいるのでしょう。誰かからの強烈な嫌がらせだとしか思えないのですが、好意的に解釈すれば、カラスや犬よけのプレゼントだと受け取ることもできるような気がしました。
 なんて、少女が斜め上の思考に浸っている間に、隣家の妹が首をかしげながら言いました。
「確かに今日はごみの日だよ、ミクちゃん。でもさ、これはあまりに……なんていうか、不法投棄? ってやつじゃないの?」
 自分の家の庭に何を置こうが置くまいが、いちおう違法ではなかったはずだ、と、少女は思いました。少女が思い悩んでいる間に、隣家の妹の後ろから、大きな影がもうひとつ現れました。
「ぐみ、何をしているかと思えば……」
「あら、カムイまでいたんですの? 朝早くからご苦労なことね」
 彼はお隣のお兄さんです。いつも和服を着ていたり、口調が古風だったりする不思議なお兄さんですが、少女は嫌いではありません。その隣家の兄も、垣根に近づけば近づくたび眉根の皺が深くなっていきます。
「うむ……? なんだか磯のにおいと生ごみのにおいが……」
「がく兄さん、それたぶんアレ」
 わざわざ紹介しなくてもいいのに! と、少女は突っ込みたかったのですが、異臭の元がアレ――もといマンボウである以上、少女に反論の余地はないのでした。
「ミクちゃん、それどかさないの?」
 2メートルもあるマンボウの重量は、それほど楽に運べるものではありません。それに、取り扱いかたもいまいちわからないのです。いろいろわからないことも含めて、お隣の兄妹に正直に話すと、隣家の妹は、マンボウを捌いたときの次姉よろしく目を輝かせて言いました。
「じゃあ、とりあえず機動隊だ! 自衛隊だ! FBIだ!」
 なぜそうなる、隣家の妹よ。
「ぐみ、自衛隊は110番では来ないぞ?」
「FBIだって110番では来ないですわよ」
 突っ込むところはそこか、隣家の兄よ。そして次姉よ。
「……しかし、それなら誰かの落し物かもしれないし、警察に頼むのがよかろう」
 誰かの落し物であるはずが――などと、心の中だけで色々と突っ込んでいた少女でしたが、たしかに警察に連絡していないな、と思い、携帯電話を取り出しました。少女は実際に警察に「通報」するのは初めてでしたが、こんなことで初めての110番を押すことになるなんて……と、とても残念なきもちになりました。

 結果から言うと、警察は取り合ってくれませんでした。腐臭はあたりに広がり続け、もうどうしようもありません。
 警察の対応に怒った隣家の妹は、隣家の兄の制止を振り切って、警察に電話しています。
「だからあ、マンボウがいるんですってば! ほんとに! 隣に! いいから逮捕でもなんでもしちゃってください!」
 隣家の妹の言い方では、少女が逮捕されてしまう気がしますが、隣家の妹は気付いていないようです。隣家の兄も、なにやら電話をしています。次姉は、刺身を作ったら興味を失ったのか、早々に家に入ってしまいました。
 再び庭に残された少女は、再び携帯電話を取り出しました。呼び出した番号は、長姉のものです。結局、遠くにいても、少女にとっていちばん頼りになるのは、長姉なのでした。数回のコールの後に、長姉の明るい声が聞こえました。少女は矢継ぎ早に、マンボウについて話します。しかし、長姉は、話の途中で電話を切らざるを得ませんでした。
「ごめんミク、これから本番なの、続きは帰ってからでいい?」
 そう、長姉はいま仕事中。あまり長電話はできなかったのです。少女は、絶望的な気持ちになりました。そして、長姉は、申し訳なさそうに電話を切る前にもう一言言いました。
「帰ったら、そのお話の続き聞かせてね。ほんとに、ミクってば本でも書けちゃうんじゃないかしら」
 信じてない、というか、創作物語の類だと思われている!

 このことで、少女は、完膚なきまでに打ちのめされました。
 このあと、庭先になぜかローカルテレビ局の中継車が来たり(隣家の兄が電話していたのはこれのようです)、それになぜか隣家の妹が嬉々として出演していたり(他人の庭でわがもの顔です)しましたが、少女はだいたいにおいて事態を受け入れざるをえませんでした。
 そして、隣家の妹と一緒にテレビのインタビューに答えながら、これを長姉が見ているといいな、思いました。流石に自分の家の庭先がテレビに映っていたら、長姉も信じざるを得ないでしょう。

 中継車が去って、少女は、改めて庭に横たわるマンボウを見つめました。
 とりあえず、マンボウがかわいそうだ。
 そう思った少女は、おもむろに転がっていたスコップとバケツを手にして、庭の隅に移動すると、大きな穴を掘りました。そして、マンボウの背びれを掴んで、ずるずると穴に引きずり込むと、上から土をかぶせ直しました。次に台所に向かい、兄からアイスの木べらを貰って、木べらにペンで何やら書きはじめました。
 そして、その木べらをもって再び庭に向かい、少女は盛り土の上に木べらを刺し、満足そうな顔をして家の中に入りました。
 盛り土の上の木べらには、こう書かれていました。

「マンボウここに眠る」

 こうして少女は、一連の出来事を、そのままそっくり土の中に埋めて、なかったことにしたのでした。
 おしまい。

Fin. (C)KERO Hasunoha
******
あとがく。

シュールな何かが書きたかった。後悔はしていない。反省は……ちょっとしている。
でも、ロックスターさんの作曲センスと歌詞センスはすごいと思うわけ。

……カラオケ化おめでとうの名目で文字読み動画にしたら引かれるかしら……。

[ 2010/02/13 19:33 ] 小説系 | TB(0) | CM(2)

ど、どう評価するべきか・・・・・・w
↑タグロックしておいてくださいな


いやぁ、終始半笑いで読ませていただきました。
何故書いたしw
面白かったのが悔しい・・・w

思わずマンボウについて、wikiで調べてしまった。
食用として、三重県あたりに出回ってるそうな。鮮度が落ちると臭いのは本当だとか。

ではまた(*^ー゚)ノシ
[ 2010/02/14 11:06 ] [ 編集 ]

れす!

コメントありがとうございますー!

★どう評価するべきか ★何故書いたし
タグロックしときました(笑)。半笑い程度でも笑いを提供できたならさいわいです。おもしろいと言って
いただけてうれしいです、ありがとうございます! 自分もマンボウを食したことはないですが、
ぐぐったら酒のつまみにとってもいいとかなんとか。ぜひとも食ってみたいもんです。
[ 2010/02/15 00:09 ] [ 編集 ]

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