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メロドラマ計画! 

toy-box”管理人の地下室さんと計画していたメロドラマ企画、遂に始動します!

リレー小説にするかー、という話でしたが、管理人たっての希望によりお題を通して随時UPと
相成りました。と、いうわけで、第一弾。管理人が主人公たちの性格をつかむために書いた、
プロローグ的な文章。久し振りに書いたもんだから筆が拙い拙い……まあ、徐々に慣らして
いこうかとは思ってます。波及効果でぼちぼち別のお題も更新されるかも知れませんよ!

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21:自己紹介――学園モノ書きさんに100のお題より
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 起立、礼。はい、サヨウナラ。
 或る日の放課後、おれは時間を持て余して教室に残っていた。――と、いうか、部活がない曜日はいつもバス時間までが暇なので、何をしようか教室で考えている間に時間が過ぎるという按配。夏休みの補習だとか受験の天王山だとかで先輩たちがオタオタしている中、おれは割と無為な時間を有意義に楽しんでいた(まあ、今日はたまたま机の上に暇つぶしで広げた宿題なんぞが上がっているのだから完全に「無為」というわけではないけれど)。
 静寂。のち、教室後方の扉が開く気配。
「アンタ、白石?」
 おれが振り向くより先にかけられた声は、女のもの。扉のほうを見ると、両手に荷物をかかえ、足で扉を蹴って閉めている、なんとも行儀のわるい姿。
 校則に引っ掛からない長さの、染められていないナチュラルな黒髪。整った顔立ち。女子にしては長身の、いつも忙しそうにしている女の子。たしか生徒会役員だか何だかで、いつも女子の輪の中にいる子。
「言ってくれたら閉めたのに、扉」
「いーよ、なんか邪魔したみてーだし」
 ちょっと口がわるいなあ、と思う。いや、ざっくばらんな言い方のせいで、彼女の言葉遣いは本来よりも余計に口汚くきこえる。まあ、折角の申し出をことわられたから――という側面も、なきにしもあらず。
 クラスメイトの女の子は、手にかかえた荷物をぞんざいに(しかし崩れない程度にはていねいに)教壇の上に置き、ふーっと一息ついて肩痛えー、とぼやいた後、おれの方に向き直り、ずかずかと歩み寄ってきて、おれの隣の机に座った(椅子じゃない。机の上だ。しかもそこは彼女の席ではなく他人の席)。足を組んでこちらを見下ろす風になっている彼女は、その鋭い眼光といい立ち居振る舞いといい、すごく様にはなっているのだが、やっぱり机の上に座るのは行儀がわるいなあ、とおれは思う。
 彼女は、おもむろにおれに話しかけてきた。
「こんな時間まで教室にいるの、珍しいな。部活はねーの?」
「今日は休み」
「そもそもアンタ何部?」
「剣道」
「うそだ! もやしみたいなナリしてんのに!」
「失礼だな!」
 たしかによく(というか部活名を答えるたびに毎回)驚かれるのだけれど、おれはこれでも小学校の時から剣を続けている。もともとおれが色白で、かつ長身痩躯で、あんまり運動してないもやしっ子のように見えるからか、そのギャップは大きいらしい(悲しいが、それは自負している。でもこれでもしっかり筋肉はついていると主張したい。できれば声高に)。
 隣から話しかけてくる彼女と言い交わしながら、時計を盗み見ると、もう終業から軽く二時間が経過していた。バス時間まであと四十五分ほど(田舎のバスは一日一本がデフォルトだ)。

 ふと会話が途切れると、またも口火を切ったのは彼女の方だった。
「なあ、アンタ何で“ベルーガ”って呼ばれてんだ?」
 やっぱり口がわるいなあ、と、思っても言わずにおく。
「おれ、名前が白石イルカだから」
「知ってる。で?」
「白石イルカ、縮めてシロイルカ。シロイルカっていうイルカがいるんだけど、そいつの英名がベルーガなの」
 言い出したのは小学校の頃から仲のいい友達だった。夏休みに家族でどこかの有名な水族館に行ったらしく、展示されていたシロイルカにいたく感激して帰ってきた。当然のように、彼の描いた夏休みの宿題の絵にはベルーガ(今見ると怪獣にしか見えない)の姿があり、おれの名前を無理矢理縮めてシロイルカにした挙句、知識をひけらかすようにおれをベルーガと呼びはじめたのも彼だった。
 そんな紆余曲折をかいつまんで話すと、意外にも彼女の反応は薄かった。
「ふぅん」
「……ふぅん、て。他に何かないの?」
「別に。シロイルカとかベルーガとか、初めて聞いたぞ」
 そうか、そうなのか。
 しかし、すこし鼻にかかった溜め息混じりの「ふぅん」には、すこしだけ羨望の色がみえた――と思うのは、おれのうぬぼれだろうか。「別に」と言った彼女の瞳に、一抹の淋しさのようなものがみえたのは錯覚か。
「そっちは、変なあだ名とかないの?」
「えっ」
 彼女にとっては予想もしなかった切り返しだったのか、若干驚いたような顔で彼女はおれをみつめてきた。……ふだんすましているこの子の、こんな表情は初めてみたかもしれない。
「私、私は――」
 懸命に思い出そうとする様子。――おれは、そんなに難しい質問をしただろうか? ふだん呼ばれているあだ名なら、そんなに顔をしかめて思い出す必要もないだろうに。首をかしげながら、顔の表面で薄く笑った彼女が言う。
「私は――まあ、だいたい『吉野サン』で通るしね……あとは、役職名とか。委員長とか」
 そうか、この子はクラス委員長だったか(生徒会役員ではなかったらしい)。なるほど人の輪の中にいても埋もれないわけだ――などと思っていると、彼女が怪訝な顔をした。
「何だオマエ、その『あっ今思い出した』みたいな顔は」
 しかも顔に出ていたか。
「その分じゃ、まさか私の名前もウロオボエだったりする、とか言うか?」
 ごめん、ウロオボエだ。素直に、否定方向へ首を振る。彼女――『吉野サン』は呆れ顔で、
「――『吉野すみれ』だ。すみれはひらがな。……アンタ、自分のクラスの委員長の名前くらい覚えておけよ」
「うん、ごめん。吉野ちゃん」
「――!」
 彼女――吉野すみれの顔にさっと朱が灯る。おれは、なぜ彼女が赤面したのかがわからずうろたえた。
「どうしたの、吉野ちゃん」
「なっ、なんでもない! っつーか、苗字にちゃん付けで呼ぶな! キモチワルイ!」
「あ、ごめん。すみれちゃんの方がいい?」
「そうじゃない! ちゃん付けすんな! 馴れ馴れしい!」
 と言われても、おれは幼稚園の時に『女の子はちゃん付けしなさい』と言われて以来、ずっと『女の子はちゃん付け』で通してきているし、別にみんなに合わせてさん付けでなくてもいいじゃない、むしろちゃん付けの方が可愛らしいじゃないか――などと言い返そうとしたら、吉野すみれは乱暴な手付きで帰り支度を始めていた。バス時間まであと十五分。
「おら、教室の電気消すぞ! 白石!」
「あ、待ってよ吉野ちゃん」
「ちゃん言うな!」
 ああそうか、彼女もおれと同じバスで通学していたのか。何で気づかなかったんだろう。
 ぱりっと伸びた背筋、凛とした後ろ姿。いかにも優等生然として歩く彼女を追いかけ、おれは、すこしだけ彼女に興味がわいた。

 夏休み目前の或る日、夕刻。すこしだけ、おれの世界がまたひとつ開けた気がしたあの日。
 実際は、そんなに大それたコトじゃなかった。彼女――吉野すみれと、おれ――白石イルカの、ひとつの出会いがあっただけ。

(C)KERO Hasunoha
******
あとがき。

……なんて恥ずかしいの!
メロドラマって言うか恋愛モノ書いた覚えのない管理人にとってはいささかハードルが高……
い、いや、大丈夫だ! そうじゃないと100もお題はこなせないッ!(注:半々だから実質50位

管理人分担ぶんは男の子(イルカ)視点、地下室分担ぶんは女の子(すみれ)視点です。きっと
近いうちに地下室の方でもUPしていってくれることでしょう!(爽笑

100題完成までどのくらいかかるかわかりませんが(一応管理人も地下室も多忙)、この企画、
せめて企画倒れはしないように頑張ろうと思いますので、なにとぞよろしくです!

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[ 2008/01/15 23:48 ] 小説系 | TB(1) | CM(0)

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