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短文! 

小説系カテゴリの更新が、バレンタインで止まっていたという衝撃の事実。私だけか、衝撃なの。
そういうわけで、なにかないかなー、と過去の遺物(ぇ)を漁っていたら、時期もあんまり関係ない
適当に短いモノを発見したのでUPを決意。……いままでが長すぎか!(目も当てられない

しかし、今回のは多分これから色々肉付けしようとしていた(のだと思う、たぶん)文章なので、
短いというより詩のようで、モノというには物足りないかもしれません。

でも私だってこういうの書けるんだよ! っていう自己PRも含めて。3ヶ月ぶりの更新ですよ!(痛

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086:肩越し――文字書きさんに100のお題より
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 この電車は下りでしょうか、そう訊ねるのは身なりの良い中年のおばさん。
 下りですよ、と俺は応える。
 できるだけ印象のわるくないように、かつ、あまり媚びない程度に。
 ご親切に、とおばさん。
 ありがとうございます、電車の乗り方もわからなくって。
 どんな顔をして良いかわからず、それでもとにかく会釈する。
 おばさんは、俺たちのななめ前の席に座った。

 伝わるあたたかさにぎょっとした。
 隣を見ると、安心しきった顔で寝ている奴がいた。
 次の停車駅名を告げるアナウンス。
 ほどなくして、電車の停まる軽い衝撃。
 それでも隣の奴は眠ったままだった。

 いくつかの駅が過ぎても、隣の奴は相変わらず幸せそうに眠っている。
 さっきのおばさんが、ありがとうと言って電車を降りていく。
 その時に、ちょっとあっという顔をして、それから上品に微笑んだ。
 彼女にもよろしくね。
 それはたんなる代名詞なのかもしれないけれど。
 俺は別にこいつと付き合っている訳じゃないけれど。
 なんだかいたたまれなくなって、結局何もいわずに会釈した。
 ちょっとだけ居心地がわるくなった。

 ほんとうに、あと少しで俺も下車する。
 ここからすぐに離れたいような、ちょっと勿体無いような。
 さて、こいつをどうしてやろうか。

 俺の下車する駅に着くと、俺はすぐに彼女を起こした。
 すこし乱暴めに突付いて、やっと起きたのを確認し、俺はすぐに電車を降りた。
 もっと先の駅で降りる彼女は、寝惚け眼で手を振っている。
 その電車を見送って、俺はふうと溜め息をついた。

 肩に、まだ気だるい重みとしつこくない生ぬるさが残っているような気がした。

(C)KERO Hasunoha
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あとがき。

半分実話です。いや、私は寝ていた彼女の方ですが。こんなことがあったらしいです。
たしか去年の3月はじめくらいの話だったかと。まだなにも(私は)はじまってなかった頃の話。

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[ 2008/05/09 21:36 ] 小説系 | TB(0) | CM(0)

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